約 818,100 件
https://w.atwiki.jp/trivia-mike/pages/296.html
読:めんたまのちちおや よく鬼太郎の片目だと言われているが実は親父の目だったことが判明。そりゃそうだろう、もし鬼太郎の目だったならなぜ父さんなんだろう?父親じゃなくて兄弟の片割れになっちまう。呼ばせていたというならしょうがないがね。ちなみに鬼太郎の片目は生まれたとき記者に懐こうとしたが恐れた記者は赤ん坊を墓石に投げつけ片目を強打。以降、鬼太郎の片目は使い物にならなくなったというわけだ。よって親父が鬼太郎の目であるという誤解ができてしまったことになる。 親父はゾンビ化しておりもうじき死ぬはずだった。 そして妻が死んだら訪れた記者に妻を墓に埋めてもらうと墓から子供が出てきた。 墓へ行ったきり戻ってこないことで鬼太郎誕生が気になり目が身体から落ち、視神経が胴体に変化し手や足を形成。つまり親父の身体は視神経だったわけだ。 そして身体が完成すると親父は妖怪化した。最初から妖怪だけど。第二の人生として胴体よりもでかい目玉のまま小さな身体で鬼太郎の居場所へ向かう。 身体情報 33kgと蜜柑と同等に軽い。 小さいのに知識は豊富で事件毎に鬼太郎達に助言をすることがある。ただし力は非常に弱のが欠点で、例えば子猫相手に相撲取ったら1秒で自爆する。力といっても蟻一匹やっと絞め殺すことができる程度だ。ただし心臓は水陸両用で水中でも昼寝ができるほどタフで生命力に関しては中々強い。 目の中にはなぜかテレビやPCが内蔵されている。もしかしたら親父は目玉になる以前にどっかで改造手術を受けたんじゃないかと思われる。 目の中には球体があり、そこに二つの目がある。脳が頭部の大半を占めており謎の花が咲き乱れてるような形をしている。 PCは多様な語学を理解し、テレビは地獄の様子が見られる。 ゲゲゲの鬼太郎 _______________ |\ /|\ /|\ /|\ /|\ /| | 妖 | 怪 | 大 | 魔 | 境 | |/ \|/ \|/ \|/ \|/ \| /ト/ 人ノト、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄./ト/ λ \ V\∧___________∧/z λ 人 \γ ></ / ∧ X∠ ゝ 、 λ γ \ /\ 「\/\ |/ \_ / ゝ 、 γ /|/\ \| /\/ ̄\ \ / ゝ 、 / | |/ ̄ \ > /| \ / / / HS 20000 M 1 SG 0 M 1 M I ZU K I .TOE I AN I M AT I ON 1986 BAN DA I
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/481.html
このページはこちらに移転しました 親父へ 作詞/81スレ496 花嫁姿想像して 通勤中にやけるくらいなら 娘がお嫁に行くまで 長生きしてください 黒枠の写真で 出席するんじゃありません 妹がかわいそうじゃないか 俺が親父代わりなんて 妹がかわいそうじゃないか せっかくのウェディングドレス 頼むから 長生きしてください 頼むから お元気で きもくてもいいから 娘にだけ甘くていいから お願いです それだけは (このページは旧wikiから転載されました)
https://w.atwiki.jp/awtblafo/pages/9.html
友人Bの親父のスペック 名前 大崎 身長 200m 年齢 ?歳 職業 ヤクザ 1 ◆G3V5JlVLQUとの関係 友人Bの親父 名言 「ほぅ、なかなか良いストレートだ見直したぞ」 「承知しました。ソラァ!!」
https://w.atwiki.jp/odenfan/pages/189.html
ダメ親父 曹魏のプリンス、曹丕のこと。 父は曹操、嫁は甄姫、息子は曹叡。 モブでも顔有りでも何ら変わりがないダメっぷり(例:出撃直後にピンチ)から、視聴者より愛をこめて『ダメ親父』と呼ばれる。
https://w.atwiki.jp/haruhioyaji/pages/245.html
親父が来る その2から ……この親父、家族愛に訴えてまで、娘を怖がらせようとしている。しかし怖がらせたところで、この親父に何の見返りがあるというのか。ある意味なけなしの父娘の絆をまた損なうだけじゃないのか。 それにしても、こいつもまたダブル・バインドだ。まともに受け取れば冗談にして茶化すことができるし、相手にしなければ親の死に冷淡な態度を非難できる。いずれを選んでも、向こうに負ける余地はない。 おれはハルヒの反応を見ようと後ろを振り返った。 「ふう。で、その不幸の手紙は何人に出せばいいの?」 おい、ハルヒ。いきなり《肝心なことは聞いてない》攻撃か? 「バカ娘、そうじゃない。死を回避する方法はないんだ」 そうだ、そういう設定だろ。 「人間いつかは死ぬわよ!」 一般論!! 「だからいつ死んでもいいように、今日の今この時を一生懸命生きるの! キョン、あたし何か間違ったこと言ってる?」 「いいや。間違ってなんかないぞ」 おれは首を振り、親父さんは天井を見上げ、ため息を付いた。 「おれが死んでも悲しくないか、バカ娘?」 「悲しいに決まってるでしょ、このバカ親父!あたしはまだいいわ。キョンがいるもの。でも、あんた、母さんをどうする気よ!? 俺と同じくらい長生きしろって言って結婚したんでしょうが!? あんたが死んで、母さんに、もしものことがあったら、生きてようが死んでようが、あんたをただじゃおかないからね! こんなとこで油売ってるんじゃない!! はやく母さんのところに行きなさい!!」 ハルヒのすがすがしいまでの正論が、親父の悪ふざけを打ち砕いた瞬間だった。 「お、おう。……キョン、邪魔したな」 「いや、大丈夫です。親父さんこそ、気を付けて帰って下さい」 「ふん、この先、50年は死ねそうにないぞ」 「100年よ」 「と、言ってやがる。あーあ、太く短く生きるはずだったんだがな」 「太く長くてもいいじゃないですか」 「人ごとじゃないぞ、キョン。おまえも、《死ねない》一人だ。しかも名簿の順位は一位だぞ。……ほんとに、そんな奴で良かったのか?」 「はい。こいつがいいんです。こいつ以外考えられない」 「バカップルが感染(う)つるから、帰る」 それから振りかえらず、親父さんは帰って行った。 その圧倒的勝利を祝福しようと向き直ると、ハルヒは涙目だった。 「キョン! ど、どうしよう、親父、死んじゃうかも」 やれやれ。このときおれが、思わず吹きだすのをどれだけ必死の思いで堪えたか、とても言葉じゃ伝えきれない。 「あの親父さんが死ぬわけないだろう。呪いだか何だかしらないが、たとえ超常的な何かが起こったとしても、おまえのタンカやまっすぐな思いに勝てる呪いなんてあるもんか」 このあと、泣きじゃくるハルヒをどうやってなだめ、なぐさめたとか、記録しておく値打ちもないだろうから割愛する。人と人が同じ気持ちになり、そのことを確かめるために長いことやってきたあの方法、二人で腕を回して、互いに相手を自分の中に感じる以上のことは何もないからだ。 後日、親父さんからおれのケータイに電話があった。 「あれから、昔のバカ同級生とまた集まったんだがな。おれが披露した話が、きわめつけに評判悪かった。まあ、しょうがないけどな」 やれやれ。まったく、世の中には、家族を脅かして喜び、それを手柄話のように語りあう、悪趣味なバカ親父たちがどれくらいいるんだろう? 「だが、ハルキョンの人気はうなぎ登りだ」 「ハルヒはともかく、おれはなにもしてませんよ」 「そんなわけがあるか。ハルヒはあの後、緊張が切れて泣いただろう? 舐めるなよ。バカ親父だって、親なんだからな」 それを時々思い出させるんじゃなくて、いつも親らしくあってほしいと願うのはおれだけだろうか。 〜おしまい〜 二人は暮らし始めました シリーズ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目 二人は暮らし始めましたー外伝 ハルキョン温泉旅行 その1 その2 その3 その4(最終回) 二人はひきこもりました その1 その2 その3 二人は暮らし始めましたー場外 親父が来る その1 親父が来る その2 その3
https://w.atwiki.jp/haruhioyaji/pages/22.html
ハルヒと親父3−家族旅行プラス1 その6から 真夜中にはまだ間がある時間にコテージを飛び出し、結局、空の一角が明るくなるまで、ハルヒと俺は、東を向いて歩いた。 俺には自分たちがどこに向かっているのか、それにどれだけ進んだのかさえ、見当もつかなかったが、俺の手を引くハルヒの手は、大丈夫こっちで間違いない、とずっと言い張っていた。 あとで知ったことだが、俺たちが歩いていたのは、この島の一番長い道だった。 元はレールが敷いてあったらしい砂利道で、今はなくなった鉄道は、最初の夜に食事をした繁華街の外れにあるセントラル・ステーションを発着駅にしていたそうだ。 「キョン、お腹がすいたわ。しかも小腹ってレベルじゃなくて」 「俺も腹ぺこだ、ハルヒ。ここで『だから、おまえの太ももをよこせ』といえないのが全年齢対応のつらいところだ」 「言えたら、それはそれで、別の意味でつらいことになりそうね」 「ぐあ!!」 「……」 「……ハルヒ。おまえの蹴りで意識と体力の残量をほとんど失ったが、自分を取り戻した」 「よかったわね。さあ、あんたにあげたパスポート・ケースを出しなさい」 「ここでか? ん……ほら」 「……なんで、そんなところから出てくるのよ?」 「最初は首から下げてたんだが、そうもできない時と場合があるだろ。首から下げるのはいいアイデアだと思うが、未成年とか枯れた夫婦向けだと思うぞ」 「あたしたち、未成年なんだけど」 「……」 「はやく正気に戻りなさい。それと、とにかくケースを出して」 「ああ」 「中を見て」 「俺のパスポートが入ってる。そっちは?」 「はい、これがあたしのパスポート。それから、布製ケースを裏返すと、お約束だけどもうひとつポケットがあって」 「クレジットカード……と、そっちは?」 「国際テレフォンカード。まあ、クレジットでかけられる公衆電話もあるけどね。はい、あんたの分も出して」 「といっても入れた覚えがないものを……あれ?」 「あんたが寝てるうちに入れといたわよ。テレフォンカードはあたしのだけど、クレジット・カードはあんたのを。……うっとうしいから、子犬のような濡れた目でこっちを見ない。とにかく、何か食べに行くわよ.その後は、どこかで少し眠らないとね」 「おはよ、お父さん」 「おはよう、母さん」 「部屋の入り口に立って、何をしているの?」 「部屋の扉の気持ちになって、人生の意味を考え直してた」 「顔を洗いに行きたいわ」 「どうぞ、通ってくれ。自動ドアなんだ。『オープン・セサミ(ひらけゴマ)』と言ってくれさえすればいい」 「オープン・セサミ」 「ウイ・マダム」 「できれば、木製の扉に戻って来てもらえないかしら?」 「話してみる。だが難しいと思う。多分、話をするのも難しい」 「反省してる?」 「反省している」 「ひさしぶりに、お父さんの朝食が食べたいわ」 「ウイ・マダム」 「それを食べたら、あの子たちを迎えに行きましょう」 「母さん。できればケンカ両成敗という言葉も、思いだしてもらえるとありがたい」 「親子ケンカにも適用できるのかしら?」 「あとで調べてみる」 「じゃあ、それぞれ、やるべきことにとりかかりましょう。……今日もすばらしい一日になりそうね。そう思わない?」 「うがらがえしゃえがが!」 「ハルヒ、食べるのか、しゃべるのか、どっちかにしろよ」 「……んぐ。これ、おいしいわね、キョン!」 「ハルヒ、食べるのに、しばらく専念して良いぞ」 「そうする」 街に入ると、開いている店は少なかったが、通りには屋台がけっこう出ていた。 いつかとおなじように「目に入った最初の店」に入ることを事前に決めていたので、どの屋台で食べるかはすぐに決まったが、メニューが「山賊」と「海賊」しかないので少し焦った。 ハルヒは迷うことなく「海賊」(定食なのだろうか?)を選び、俺はなんとなく「山賊」(ランチというには時間が早い)を選んだ。 ハルヒは一瞬、気に食わない、という目になったが、「パイロットと副パイロットは違うものを食うんだ」と説明したら納得して機嫌をなおした。 「らがえしゃえうががが!」 「ハルヒ、食べるのか、しゃべるのか、どっちかにしろよ」 「……んぐ。さっき言い忘れたけど、当然副パイロットはあんたの方だからね、キョン!」 「わかってる。ほら食え」 「そうする」 出てきたものは、どちらが「海賊」か「山賊」か、もう一度出てきても当てられなさそうなくらい、同じくらい濃い味のついた、とんでもない量のふたつの炒めものだった。 途中で、ハルヒの例の悪い癖が出て、俺の分を横取りして食べだしたので、おれもハルヒの分を食べた。 それでも正直どちらが「海賊」で「山賊」なのか、区別がつかなかったが 「きらがへえしゃうがが!」 「ハルヒ、食べるのか、しゃべるのか、どっちかにしろよ」 「……んぐ。何いってんのよ!両方とも全然違うわよ。目をつぶっても区別がつくわ」 「じゃ、どっちの方がうまいんだ?」 「なかなかいい勝負ね」 「……俺の分も食っていぞ」 「言われなくてもそうするわ」 「ああ、よく食べたわね。眠くなったわ。ほら、キョン」 「なんだよ」 「眠るから、膝を貸しなさい」 「なぜ?」 俺も眠いから、宿とか探したほうがよくないか。 「雑用係の膝は、団長の枕となるために作られたのよ」 誰にとってだ?神か?それともお母さんか? しかし、言うが早いか、ハルヒはいきなりその頭で、おれの膝と太股を占拠する。 「これよ、これ。さすがSOS団クオリティね」 「よくわからん」 「じゃあ、おやすみ」 「ちょっとまて。せめて屋台の椅子はやめたらどうだ?」 「なによ、あたしたちは客よ。客が屋台で寝てどこが悪いのよ!」 客のつもり満々だが、理屈はヤクザ以下である。 「じゃ、おやすみ」 「おーい!」 困っていると、店主が「タイヘンネ。コレ、ワタシノオゴリ」という顔をして、頼んでないホット・コーヒーを持ってきた。 ひょっとすると、俺はいま壮絶な勘違いをしているのかもしれないが、南の島の人たちは人情に厚い。親切だ。いい奴らだ。そうでも思わないと、おれまでテーブルにつっ伏して寝てしまった言い訳が立たない。 「かあさん、ネットカフェに寄って何を見てたんだ?」 「ん? ちょっとブログに旅の記録と、あとクレジット・カードの使用照会をね」 「クレジット?」 「あの子たち、お財布を置いて行ってたでしょ」 「どこで使ったかまで、分かるのか?」 「きちんとしたシステムを使っているところなら、大まかには、ね。まあ、そんなお店も、キャッシュ・ディスペンサーも、この島だと、この街にしかないけれど」 「この先、絞り込むのがめんどくさい、もとい、やっかいだな」 「ハルは携帯もってるから、電話して聞いてもいいわ」 「……電源を切ってるみたいだ」 「あとは水を引っ掛けられるか、海に飛びこめば、お父さんの携帯に緊急信号が入ることになってるの」 「すごいサービスだな」 「もともとは、迷子とか徘徊老人用に開発されたそうだけど」 「そこまで知ってりゃ、捨てて逃げないか?」 「それはないわ」 「どうして?」 「モノと思い出を大切にする子だもの」 「親父も大切にして欲しいよ」 「子供もそう思っているのよ」 「わかったよ。反省している。……なんか、俺、こればっかりだな」 「たまにはそういうのも素敵よ」 「『親父のくせに生意気よ』なんて言われてる親父なんて、おれくらいだぞ、きっと」 「親父の星ね」 「黒星だ」 「キョン、いいかげん起きなさい!」 耳元でがんがん響く声。つづいて布団(?)がはぎとられる。 「それだけは!それだけは!」 「あんたはどこの多重債務者よ?」 目が覚めた。 しかし、いま俺がつっ伏しているのは、あの屋台の油っぽいテーブルではない。 冷たい床に投げ出されたハルヒの足だ。 「……ここ、どこだ?」 「あたしの膝の上」 「じゃあ、そのおまえがいるのは?」 「知り合いの家ね。正確には船だけど」 「おまえ、ここに知り合いなんているのか?」 「昔、来た時のね。お互い子供だったわ」 「今だって未成年だ」 「根に持ってるの?」 「いいや」 まさか。 「ああ、忘れてたわ。あんたのこと、しつこく聞かれたから、『日本人のお金持ち』ってことにしてあるの。そのつもりで振舞いなさい」 「なんだと?」 身代金の支払いになんて応じてくれないと思うぞ、うちの家。 「金持ちがなんで手ぶらで、知らない奴の船だか家で、膝枕で寝てるんだ?」 実際に1銭も持ってないぞ。 「財布を落としたことにしてあるわよ」 と言うハルヒ。 「お金持ちだって、時には金のない時もあるわ」 「説明なら、『団長と雑用係』でいいだろ?」 「現地の言葉、そんなに知らないの」ハルヒは横を向いてアヒル口になる。 「団長はともかく、雑用係なんて」 「英語ならオール・アット・ワークでいいみたいだぞ」 「あんたがなんでそんなこと、知ってるのよ?」 「雑用係についての、おれなりの誇りだ。プライドといってもいい」 ほんとは、某著名本格メイドまんがで読んだトリビアだが。 ハルヒは一瞬、こいつ突然何を言いだすんだ、という顔になったが、すぐにそれをおし殺して、 「ま、まあ、あんたにしちゃ立派な心がけだわ。もちろん団長と比べたら、足元にも及ばないけど」 と早口でまくしたてた。 「そんなことはわかってる。だから説明しなおしてこい」 「あーもう、そういう訳にはいかないの! あたしの演技に合わせなさい。ほら」 ハルヒは、ぽんと自分の太股をたたく。 「な、なんだよ?」 「膝枕のつづきよ」 「起きたから、そういうのはいい」 「そういう訳にはいかないの!」 「どうして?」 「日本のお金持ちは、膝枕が好きだという設定よ」 そりゃどこのバカ殿だ? ハルヒと、あーだこーだをやってると、ひょっこりと部屋の入り口から小さな女の子が顔を出した。 ハルヒと俺の顔をかわるがわる見ている。 「あの子がお前の知り合いか」 「前に来たときは、あの子はまだ生まれてなかったと思うわ。知り合いは、あの子の姉さんよ」 試しにその女の子に笑いかけてみたら、彼女はいきなり火がついたように泣き出し、逃げていった。 「ハルヒ、いま俺、どんな顔してる?」 「まぬけ面」 「子供には般若の面に見えたのか?」 「あんた、自分は子供に好かれるとか思ってたんでしょ?」 「……悪いか?」 「随分とへこんだようね」 ハルヒは、ぽんと自分の太股をたたく。 「ほら」 「な、なんだよ?」 「言っとくけどね、あたしは意地の張り合いでも、あんたに譲る気はまったくないわ」 「ああ」わかってるさ、そんなことは。「だが、向こう向くぞ」 「上等よ」 俺はしぶしぶハルヒの膝の上に頭を置いた。ハルヒには背中を向けてだ。 「……これでいいか?」 「それでいいわ」 「……何にも言わないのか」 「何か言って欲しいの?」 「いらん」 「……子供に笑いかける大人が善人じゃない世界もあるわ。大人に笑いかける子供の方もね。そういう場所で生きている人たちもいるの。あ、言っとくけど、これはあたしの独り言だからね」 「……」 「この近くに、外国人観光客が多い海水浴場があって、今日みたいに晴れた日は、そこに行くとあの子の姉妹に会えるわ。手口はこうよ。姉妹のうち、一番泳ぎのうまい娘が、溺れてみせる。砂浜では、彼女の妹たちが、大人たちの手を引っ張って、助けてくれと頼むの。大人たちが飛びこんでいくと、その騒ぎのあいだに、もう少し離れたところにいた別の姉妹が、放ってある荷物を持っていくというわけ」 「……」 「前にこの島に来た時にね、『溺れてる』彼女を助けたことがあるの。あの親父に母さんだから、盗られたものはなかったけどね。それどころじゃ、娘のあたしが飛びこんでるのに平気で談笑してた、って彼女たちからは、ボロクソに言われたらしいわ」 「ボロクソって」 「しかも親父が乗っちゃって、『やかましい!俺が300ドルで買った娘だ。生かすも殺すも俺の勝手だ』とやったもんだから、あたしは騙されたあの子たちにまで同情されて、帰る日まで『客人』扱い、迷惑もいいところよ。最後の日にみんなに手を握られて『お金ためたら、あの悪魔から買い戻してあげる』だって」 ハルヒは話しているうちに、その時の感情がよみがえったような顔をした。 「街で寝てるあんたと一緒にいたら、彼女たちに再会したの。何言われてたと思う? 『この若い男が、あたしを買い戻したのか?』って」 「ホテルにも泊まってないとすると、あの娘たちのところかしら?」 「ん?」 「お父さん、覚えてない? ハルが、溺れている女の子を助けたの」 「ああ、例の置き引き姉妹団な」 「だから、またこの島にしたんだと、思ってました」 「いや、正直忘れてた」 「お父さんって、愉快なことは一回で覚えるのに、そうじゃないことはおもしろいようにねじ曲げて覚えるから。いなかった人が出てきたり、誰も言ってない話が混ざってたり」 「しかも自分が言ったことは、たいてい覚えてないんだ」 「ハルは覚えてるわ」 「だろうな。だが水上生活してる連中は、ここらには多いし、いつも同じところに停泊してるとは限らん。こりゃちょっと骨だな」 「寝泊まりするところは違っても、お仕事の場所はかわらないわ。明日は、例の海水浴場に行ってみましょう」 「さすがだ、母さん」 「疲れてますね、お父さん」 「そうだな。それと、少し世をはかなんでる」 「そうなの?」 「ちょっぴりだけどな」 「ハルとお父さんは似てるわ。だから折り合わないのかしら?」 「あいつにも守りたいものが一つや二つあるだろう。俺の方には二つか三つある。だが、この違いがわかった時に、あいつの隣にいるのは俺たちじゃない」 「そうね」 「その時が来たら、あのバカ娘も、せいぜい焦って悔やめばいいさ。その時は、遠くから笑ってやる」 「じゃあ今は?」 「間近で笑ってやる。これもそう何時までもできることじゃないけどな」 「……明日はあの子たちに追いつきましょうね」 「ああ」 「私も本気を出します」 「だったら鬼に金棒だ」 「どっちが鬼なんです?」 「金棒じゃない方だな」 夕方になると船の家には、海水浴場から引き上げてきた姉妹たちが帰って来た。 彼女たちはハルヒを取り囲み、一斉に笑ったり話しかけたりしていた。 現地の言葉は俺にはさっぱりわからないが、ところどころでハルヒという言葉が聞こえた。 ハルヒは笑ったり驚いて見せたりしながら、しばらく思い出話に付き合ったが、早々に「今日は帰る」と切り出した。 姉妹たちは、一斉に俺の方を見た。ものすごい目つきで。 「悪かったわね」 ばつが悪そうにハルヒは言った。 「なんだ?」 「さっきの。あそこを出てくる時、すごく睨まれてたでしょ。あんたを悪者にしたみたいね」 「気にするな」 どうせ今日の俺は般若か鬼だ。 「親のところに帰る、と言ったら、よけいに揉めたんだろ?」 なにしろ親父さんは「あの悪魔」だからな。 「多分ね」 ハルヒは追い越すようにして、俺の腕をとった。 「それより、今日はどこに泊まるの?」 「クレジットが使えるところなら、どこでもいい」俺はあわてて付け加えた。 「屋台は駄目だぞ」 「当たり前でしょ。最後の夜よ」 「もう一泊あるだろ?」 「それは『家族旅行』の話でしょ?」 「そうだな、明日は合流しよう。安心しろ、一緒に謝ってやる」 「あんた、その態度は良くないわよ。あくまで共犯なんだからね」 「親父さん、あの後、絶対に寝室のドア壊したぞ」 「母さんにこっぴどくやられてるわ。モノを大切にしない人、嫌うから」 「それはそれで、かわいそうだな」 「あんた、いま誰と一緒に居るのか、それを考えなさいよね」 「正直に言うが、それしか考えてないぞ」 「う。それもちょっと嫌かも」 その8へつづく
https://w.atwiki.jp/haruhioyaji/pages/59.html
ハルヒと親父1 ハルヒと親父シリーズ第一作目です。 ハルヒの親を出すことについては2つありました。 ひとつは、原作では最強のハルヒに、それ以上のカードをぶつけてみると、ハルヒのかわいさに別の角度から光が当たるのではないか、ということ。 これは、原作では唯一ハルヒに意見する、ノーと言えるキョンとハルヒとのやり取りが(キョンの語りという、強力なフィルターを介してさえも)、デレ成分が見え隠れするほどのものになっていることからの類推です。 もうひとつはライトノベルにありがちですが、登場する大人たちが「書き割り」のようで、主人公たち少年少女を遠くから見守りはするものの、暑苦しく絡んできたり、乱入して迷惑をかけたりは、あまりしないが、これはつまらないという考えです。 大人というのは、実はけっこう迷惑なものだ(若い人は誰だってそう思ってるだろ)という認識に立って、最も「迷惑だけれど逃げられない大人」とはすなわち親だろう、という発想に到達しました。 ここに「性格以外」はすべてがすばらしいハルヒの親だということで、無駄に高いスペックを搭載した「親父」が誕生した訳です。 この話、語り手がコロコロ変わって読みにくくてごめんなさい、ですが、このときはまだ、「いざとなれば、会話だけになっても構いやしない」とまでは腹が据わってなかったです。ただキョン、ハルヒならまだしも、親父、母さんに語り手をまかせる気になれなかったので、涼宮両親だけの場面は(初登場のオリキャラだというのに)語り手なしの地の文なしという暴挙に出ました。 「小説というものは、どの部分を取り出しても、誰がどのセリフをしゃべっているのか、わかるように書くのが基本だ」という指摘があったのも、もっともなところです。
https://w.atwiki.jp/haruhioyaji/pages/57.html
みじかいやつ(1シーン、会話もの)の場合 (→このあたりの作品) 親父書きの場合、だいたい台詞の数行から十数行が最初に頭に浮かびます。 それで完成すれば言うことはないのですが、さて、そこからオチに持っていくのが一苦労かといえば、会話だし、適当なところで切ってやればいいや、とお気楽な考えを抱いているので、なんというか適当です。 読んでいて楽しいように、もといつらすぎないように、適度なくすぐりやボケを入れようとは思いますが、そこは親父さん、ほっといても何かやらかしてくれます。 むしろ親父さんなりハルヒなりが突っ走りすぎないように、それだけを考え祈っているような気がします。最終手段は、ジョーカーたる母さんの登場&とどめ、ですが。 ただ最初に思いついたときの、会話する二人の間で共有される空気みたいなのが、伝わればいいなと、そちらが一番意を尽くすところです。 SSの場合、登場人物の性向なり背景なりは読者さんに共有されているので、「あ、こいつなら、こんなこと言いそう」というだけで成立しちゃう訳ですが、もひとつ欲を言えば「ああ、こんなこという奴らはいいな」というところまで行ければラッキーというか。 極端な話、「ねえ」「ああ」「そうだな」「うん」だけで成り立っちゃえば、それでもいい、もう小津安二郎の世界ですけども。いや、1シーンものの究極はやっぱり小津ですね。小津の映画見て勉強しよう、と。
https://w.atwiki.jp/haruhioyaji/pages/197.html
「ハルヒと親父」シリーズをはじめて、なかなか決まらなかったのがキョンのスタンスというか、キョンと親父さんの関係です。親父さんはどこまでいっても親父さんですが、キョンは相手によって対応を変えるタイプなので、どういう関係かが決まらないと態度が決まりません。「彼女の父親」「娘の彼氏」というのは、ただでさえ思うところが複雑なので、最初の頃はほとんどキョンと親父さんの絡みは回避されてました。 登場人物それぞれの「性格」と、登場人物の間の「関係」は、ネットワークでいうところの「ノード」と「パス」なので、どちらから決めても良いわけですが、現実的には「関係」の方が変わりやすく、その変化自体が物語だったりします。そんな訳で初期設定的には「性格」からはじめるのが手堅いわけですが、とあるSS書きとしては、性格をコトバで「説明」するなんてヤボなことは避けたい、実際の行動や他の登場人物とのやりとりの中で、それが浮かび上がるようにしたい訳で、そうするともう少しやり方を考える必要がありました。 たぶん「できちゃった」で大きかったのは、キョンの位置が、彼氏ポジションから、親父さんと形式的には同等の、父親ポジションに変ったことです。 父親なので働いて家族を養う役割を負うことになるのですが、ここでもうひとつ、キョンを親父さんと同じメディエーターという職業につけました。異なる人々や集団の間で、コンフリクト(紛争)を解消したり、合意形成を助けたりする職業ですが、親父さんが「口先で勝負」というように、平凡な普通の人間キョンも原作の中で、特殊な属性・能力を持たないために、コトバだけが頼りの、この手の作業を相当にきつい場面で何度か強いられ、やり抜いています。 物事を定義するには、どこが同じでありどこが違うのかを述べる必要があります。いわゆる類と種差ですが(たとえばラットと人間は、哺乳《類》としては同じですが、異なる《種》であるわけです)、親父さんとキョンの間に共通する部分が増えて行くほど、二人のポジションがはっきりし、キョンも親父さんに絡みやすくなってきた気がします。
https://w.atwiki.jp/niconico_cookingtag/pages/154.html
■名前・シリーズ名:親父シリーズ ■通称: 特徴、傾向など 主なジャンル: タイトルキーワード:親父が○○つくった。 アイテム: 動画 【ニコニコ動画】親父シリーズ back